『南総里見八犬伝』は引用の織物である。作中、どこから引用したか明記してある場合が多いが、前回に引き続き、典拠記載のない引用箇所を書き出してみた。 第五十六回 ◎ 囚われの犬田小文吾が対牛楼で望郷の念を抱く。 「犬田が為にはここも亦(また)、望郷…
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